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第21回 ありがとう、ねんきん定期便

ねんきん定期便 / どうして年金部分を / ひらがなに?

みなさま、こんにちは。株式会社三共の吉川徹でございます。前回に続いてテーマは年金、今回は特に「ねんきん定期便」についてお話したいと思います。

「国民皆年金」とも呼ばれる国民年金(公的年金)の加入は強制で、イエスもノーもないと申し上げました。そうであるのなら、個人レベルでできることは「もらいはぐれない」こと。だいたいでいいですので制度を理解して、最大限のリターンを手にしましょう。

ちなみになのですが、国民年金には3種類あり、「老齢年金」の他にも、「遺族年金」と「障害年金」というものがあります。わたしたちがよく口にするものは「老齢年金」、65歳という加齢によって支給される性格のものになります。

20歳から60歳までの実に40年間、年金の世界では480ヶ月間という言い方(※1)をしますが、支払い期間は本当に長いですよね。わたしはあと20年間も残っています、しみじみ。

 

 

 

祝います / ねんきん定期便で / あなたの誕生月を

さて。2009年の4月から「ねんきん定期便」と呼ばれるハガキが年に1回、個々の誕生月に送られるようになりました。国民年金機構のサイトには、「年金加入記録をご確認いただくとともに、年金制度に対するご理解を深めていただくことを目的として」とあります。

発送する側にしてみれば、すべての国民に対して毎年送る(※2)のですから、大変な労力ですよね。年金改革の果実のひとつだし、素直にその行政努力に感謝したいと思います。届いていない人は住所の変更ができていない可能性がありますから、役場の担当窓口等にお問い合わせください。

ハガキに書かれている内容は、年金加入期間、老齢年金の見込み額、これまでの保険料納付額等です。ぜひ1年に1回、誕生月には年金に思いをはせてみてください。

そして、35歳・45歳・59歳のいわゆる「節目年齢」には、ハガキではなく封書で、より詳細な情報が送られてきます。年金加入記録や、厚生年金のすべての期間の月毎の標準報酬月額等がそれです。また、加入記録に「もれ」や「誤り」がある場合には、同封の書類で修正の手続きを取ることもできます。

ではなぜ、節目とされる年齢が35歳・45歳・59歳なのでしょうか。

「ねんきん定期便」は未納者にも郵送されます。35歳は、今までまったく払ってこなかった人でも、60歳までの残りの25年間(正しくは300ヶ月間)保険料を納めれば、年金受給資格を得られるから、という理由です。

45歳は、同じように今までまったく払ってこなかった人でも、厚生年金に加入できる上限の年齢であり、また、国民年金に任意加入できる上限の70歳まで25年間(正しくは300ヶ月間)あるから、です。

つまり。35歳と45歳は、「一念発起してここから払い始めれば、まだぎりぎり間に合いますよ」という年齢なのです。59歳は最終調整、過去の年金加入記録とより正確な支給の見込み額をお知らせするためです。

 

 

 

国民年金 / 自分で守って / 豊かな老後を

国民年金は60歳で支払いが終わります。もらうためには60歳と65歳のときに手続きが必要です。けっして自動的に送金されてくるわけではないのです(笑)。こういう仕組みを申請主義(※3)というのですが、裁定請求書というものが郵送されますので、年金事務所へ提出してください。

また、さまざまなオプションも用意されていますので、いくつかご紹介します。

ひとつは「繰り上げ受給」。65歳を待たなくても、60歳から64歳までの間から支給を受けることができます。ただし、受給額は生涯に渡って減額されるので注意が必要です。ちなみにその逆の「繰り下げ受給」もあり、こちらは生涯にわたって増額されます。

また、480ヶ月間の満額支給に満たない方は、60歳から65歳までの間に保険料を払うことができ、これを「国民年金の任意加入」といいます。満額に近づける最後のチャンス、といったところでしょうか。さらに「付加年金」(※4)というものもあります。

最後に。国民年金は極めて重要な制度の変更があります。平成29年10月より、受給資格が現行の25年・300ヶ月間から、10年・120ヶ月間へ(※5)と変わります。これはとても大きな改革で、単純に言えば「年金をもらえる人が増える」ということです。

これは本当に素晴らしい改革。これによって助かる人は大勢いるはずです。世の中は少しずつ良くなっている、わたしはそう思いたいし、そういう姿勢で世の中と向き合いたいと常にそう思っています。

えっ、ロマンティストですね、って? たまに言われます、えへへ。ちなみに今回のサブタイトルはまったく五七五調になっていませんでした。反省、それでは、また。

 

 

 

※1 年金の世界では480ヶ月間という言い方
前回、基礎年金部分の支給額は、平成29年度は年間で779,300円とお伝えしました。正確に言うとこれは480ヶ月間すべて払った場合の満額支給額。未納期間があるとそのぶんが減額されます。例えば10年間(120ヶ月間)の未納期間がある人は、合計で360ヶ月間支払ったことになり、支給額は「480÷360」、つまり「75%」の額になります。算盤を弾くと年間で584,475円になります。そして25年間(300ヶ月間)を下回ると、受給資格を失います。それが今回、改革されます。

※2 すべての国民に対して毎年送る
少し訂正させてください。送られるのは「20歳から60歳まで」です。すべて、は言いすぎでしたね。とはいえ、大変な作業であることに違いはありません。行政の仕事はうまくいっているうちは誰も褒めてくれず、うまくいかなくなると責められるきらいがあります。でも運営しているのは人間、いつもそうだと腐ってしまいますよね。したがってうまくいってるときには褒めてあげましょう、などとわたしは思うのですが、いかがでしょうか(笑)。ありがとう、ねんきん定期便。ちゃんと読んでるからね?

※3 申請主義
申請主義はおかしい、不便だ、という言説もありますが、こと国民年金に関しては致し方ないところ。年金の支給は「国民の権利」ですから、自分で金額等を確認する作業は必要だと思います。65歳になったときに、突然、自分の口座に政府から現金が振り込まれる方がむしろ怖いですよね。どこでわたしの口座を調べたんだ、と(笑)。まあ、もちろんそんなものは把握しているわけですが。政府はきちんと情報を提供し、国民は自分たちで申請をする。お互いに協力しあって生きていきましょう。

※4 「付加年金」
年金受給額を増やす方法のひとつが付加年金。あまり知られていないのですが、毎月400円を上乗せすると、受給金額が「200円 × 納付した月数」ぶんだけ増えます。例えば、10年間支払うと負担額は48,000円になり、24,000円をプラスした支給額が生涯続きます。わたしはこれを年金事務所の窓口の担当者から直接知ったのですが、「つまり2年でもとが取れるのですね?」と言うと、「そのとおりです(お兄さん、察しがいいね)!」と言われました(笑)。5年くらい前の話ですが、とても親切でとても年金制度に熟知していました。あなたがやればいいのに、終活カウンセラー(笑)。

※5
 25年・300ヶ月間から、10年・120ヶ月間へ
いわゆる無年金者が減るであろうこの改革、個人的に大賛成です。これはもともと消費税の引き上げに合わせるかたちで考えられていたのですが、ご存知のとおり消費税は据え置きに(ここでは余談になりますが、消費税は引き上げられるべきでした)。ですが、10年・120ヶ月間だけ払ったとしても、もらえる額は満額支給額の25%。「可能な限り、満額の480ヶ月間に近づけたほうがいい」のは事実です。ちなみに平成28年2月のデータで、国民年金の納付率は61.2%。受給資格を下げることで、納付率の上昇を狙っているとも言えます。

 

 

 

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吉川徹(よしかわとおる) プロフィール
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1977年静岡県浜松市出身

遺品整理士(IS02984号)
終活カウンセラー上級インストラクター(15120603)
最終処分場管理責任者

【近況報告】
わたしも浜松祭りに参加したのですが、町内の法被の下にオリジナルの法被を着ている若い人、いますよね。お洒落な重ね着、なのかもしれません。それにしても、5月と言えども夜は冷えますねえ。わたしはお酒を飲まないから、余計に。下に一枚着込んでくればよかった。・・・む、そういうことか。

 

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第20回 年金がもらえないって言ってるの、誰?

イエスもノーもないのであれば

ゴールデン・ウィークのご予定はもう決まりましたでしょうか。株式会社三共の吉川徹でございます。5月の3・4・5日には「浜松祭り」というものがあって(※1)、この時期になると街全体が祭り前夜ならではのちょっとした高揚感に包まれる、気がついたらもう、そんな季節ですね。

さて。今回と次回は「年金」を取り上げたいと思います。昭和36年にスタートした国民年金(公的年金)制度は「国民皆年金」とも呼ばれ、加入は強制です。

「個人情報が漏れたりして信用できないよ」とか、「制度設計に難があるからわたしは加入したくない」とか、いろいろご意見はあると思います。ですが、社会保険料として天引きされているサラリーマンにしてみれば(わたしもそうです)、「イエスもノーもない」のが事実。払いたいも、払いたくもないもないのです。解約も脱退もできません。

そうであるのなら、個人レベルでできることは「制度をよく知って損をしないこと」。確かに年金はわかりにくいところも多々あるのですが、大枠(おおわく)だけでも一緒に確認してみましょう。

 

 

 

質問 : 国民年金は本当にペイするのでしょうか

国民年金はよく家屋の構造に例えられます。1階部分が「基礎年金」、2階部分が「厚生年金(※2)」、3階部分が「厚生年金基金」になります。どこがどう家屋なのかというと、基礎年金(1階)の受給資格を満たさないと、厚生年金(2階)ももらえない、ということです。

わたしたちは20歳から60歳まで保険料を払い、原則、65歳になると年金をもらえるようになります。「40年間も払わなくちゃいけないの?」という声が聞こえそうですが、そうなると気になるのは損益分岐点。わたしたちは払った以上の金額をもらえるのでしょうか。

つまり。国民年金は本当にペイするのでしょうか。

いい質問ですよね。ではせっかくですから、ここでは1階部分の基礎年金を例に取って、算盤を叩いてみましょう。

平成29年度の保険料は、月額16,490円です。1年で約20万円と仮定すると、40年間で約800万円納めることになります。

では、いくらもらえるのでしょうか。65歳から支給が始まり、その金額は平成29年度は年間で779,300円になります。約80万円、といっていいと思います。そこから「何歳まで」保険料をもらいますか。それはあなたが亡くなる日まで、です。そして。日本人の平均寿命は男性は80歳、女性は87歳でした。

支払った額が800万、受け取る額は1年で80万、10年受け取ると800万になるから・・・。

ということで答えが出ました。「75歳まで生きれば国民年金はペイする」(※3)が解答になります。もしあなたが平均寿命まで生きれば、男性なら400万円、女性なら960万円の大幅な黒字になるのです。

 

 

 

解答 : 国民年金は本当にペイします!

このように冷静に算盤を弾いてみると、実際には考えられないほど加入者が有利な仕組みになっています。基礎年金は国庫が2分の1を、厚生年金は事業所が2分の1を負担。民間ではありえない金融商品、と言ってもいいと思います。

かつて、「年金がもらえないって言ってるの、誰?」という政府CM(※4)がありました。詰問口調のそのスタイルは議論を呼びましたが、言っていることだけを言えばそのとおり。「今、納めていれば必ず受け取れる。それが国民年金」というあのCMのコピーに、実際に嘘はないのです。

とはいうものの、国民年金に対する国民の不信感は根強いものがあります。「浮いた年金問題」もありましたし、そもそも制度が本当に複雑で(※5)、納める保険料も、受け取る年金額も毎年変動します。手続きが申請主義なのもまた、拍車をかけていますよね。

日本人は税金を払うことに強い抵抗感があると言われますが、国民年金にも同じようなことが言えると思います。ですが、社会保険庁の解体とともに始まった「ねんきん定期便」等により、今までよりわかりやすい制度・使い勝手の良い制度になっていると思います。

国民も人間なら、政府を運営しているのも人間です。完璧な制度なんてありません。ちょっとずつ改善されていく諸制度に対して、わたしたちはもう少しだけ能動的になる必要があるのかもしれません。

次回ももう少し、年金についてお話させてください。それでは、また。

 

 

 

※1 5月の3・4・5日には「浜松祭り」というものがあって
初子(はつご)の誕生を祝って、昼には中田島砂丘で大凧を上げ、夜は豪華な御殿屋台と勇壮な練りで町内を回る浜松祭りは、440年以上の歴史を誇り、昨年は3日間で計173万人を動員しました。あくまで町内のお子さんの誕生を祝うのがベースですので、見るよりは参加するほうが楽しいイベント。飲食店や交通機関はもちろん、祭り用具店、美容院、そしてわたしたちのような廃棄物処理会社にとっても、手が回らなくなるほどの繁忙期。誠にありがとうございます。4年に1回くらいでもいいんじゃないかなんて、思っていませんよ、ええ(苦笑)。

※2 厚生年金
いわゆるサラリーマンが強制加入している年金を厚生年金と言い、1階と2階の両方に該当します。給料から天引きされていますので、払っている感覚はないかもしれませんね。加入者は第2号被保険者と呼ばれ、自営業者や学生は第1号被保険者、全額が免除されている専業主婦などは第3号被保険者と呼ばれています。厚生年金は所得比例型で、現役時の収入の50%をイメージして設計されています。したがっていくらもらえるのか、極めて複雑な計算式になっています。

※3 「75歳まで生きれば国民年金はペイする」
言うまでもなくこの計算は文字通りの「机上の算盤」です。払う金額ももらう金額も、毎年変動します。あくまで現在の金額を基に算出したに過ぎず、前提が変わってしまえばすべてが変わってしまいます。受給開始も現在は65歳からですが、それが68歳・70歳に変更される可能性は、ゼロではありません。極論を言えば「先のことは誰にもわからない」のです。「最低でも、払った金額の2倍は戻ってくるようにします」というのが、政府の絶対防衛ラインのようです。もっとも、国民年金は世代間扶養が原則になるので、本当は「ペイする/しない」という話は制度には馴染まないんですけどね。

※4 「年金がもらえないって言ってるの、誰?」という政府CM
2003年に放映されていたCMです。現在もですが、年金に対する弱年層の未納率に苦しんでいた当時の社会保険庁が作成したもので、若い人に対してタレントが「きっぱり、はっきり言い放つ感じで」作られました。その勢いに驚いた若者たちが、確かにそうだよな、ちゃんと払わなくちゃな、と納得するような落ちで。うがった見方をすれば、「政府が若者を恫喝している」ようにも見えるこの作り。最後は起用されたタレントが年金を未納していたことも発覚し、いろいろな意味で話題になりました。

※5 そもそも制度が本当に複雑で
国民年金はいわゆる世代間扶養、現役世代が高齢世代を支えるかたちになっています。貯蓄ではありませんので、結果、世代によってもらえる金額に「相当な差」がでます。また、払わなくても年金がもらえる第3号被保険者の不公平感もよく議論になります。厚生年金は昭和16年に始まり、国民年金は昭和36年にスタート。管轄する法律もそれぞれ違い、これはすべての制度設計にも言えることですが、現状に合わせて何度も「建て増し」をした結果、複雑になってしまいました。すべてを壊してゼロから作ることができれば、話は簡単なのですが、そうはいかないところがまさに政治の難しいところ。こういうことを知れば知るほど、政治家の先生方には同情したくなります(笑)。

 

 

 

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吉川徹(よしかわとおる) プロフィール
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1977年静岡県浜松市出身

遺品整理士(IS02984号)
終活カウンセラー上級インストラクター(15120603)
最終処分場管理責任者

【近況報告】
10歳の娘が今年は「お囃子(はやし)」をするということで、春先からずっと練習して来ました。「浜松祭り」では、街中を各町内の御殿屋台がまわるのですが、そのなかで笛や太鼓を吹く役どころです。わたしは自治会から交通整理を頼まれており、いろいろな人が関わってお祭りが運営されているのだと改めて実感。裏方の仕事、わたしは得意なんです(笑)。お任せください。

 

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第19回 「初めてのエンディングノート書き方セミナー」

ご来場いただいた方には、心より感謝を

一気に春が芽吹いた感のある新年度ですが、親愛なる皆さま、いかがお過ごしでしょうか。株式会社三共の吉川徹でございます。

先日、「静岡新聞びぶれ」さま主催の終活イベント(※1)で、セミナーを開催させていただきました。テーマは「終活カウンセラーと書く、初めてのエンディングノート書き方セミナー」。去年の9月にも同じテーマでやったのですが、今回は定員が30名さまのところ、応募者多数で42名さままでお席を増設。当日、来場をしていただいた方には、心より感謝申し上げます。

今回はコラム上で、当日のセミナーを再現してみようと思います。

 

 

 

知らない間に社会の構造が急激に変化しているのです

「エンディングノート(以下、EDノート)書き方セミナー」ですので、当日はEDノートを無料にてプレゼントします。今ではさまざまな種類のEDノート(※2)がありますが、お配りするのは「終活カウンセラー協会」が発行しているもの。

セミナーではこれを参照しますが、その場では書きません。EDノートは個人情報の宝庫。見知らぬ方と一緒になる会場で、自分の資産の状況だの、希望する終末医療だの、ちょっと書きづらいですよね。

一緒にページをめくりながら説明はしますが、書き込むのはご自宅へ戻ってから。ゆっくりじっくり、書いてみてください。


セミナーは、終活の定義・講師自己紹介(※3)・終活クイズ・日本の現状へと続きます。少子高齢化、なんて言いますが、少子化は「生まれてくる子供の数が少ない社会」、高齢化は「高齢者の比率が多い社会」という意味になります。

高齢者は「65歳以上の方」を定義し、これはWHO(世界保健機構)が1950年代に定めた(※4)そうです。世界基準、なのですね。現在の日本の高齢化率は26.7%、4人に1人以上が高齢者という社会になっています、というのは有名な話ですよね。

さらに日本の場合は、急速に高齢化が進みました。「高齢化社会」から「高齢社会」になるまで、フランスは114年、ドイツは42年かかったのですが、日本は24年で到達。あまりに早い社会の変化に、施策が追い付いていないのが現状です。

ですがもちろん、高齢者が悪いわけではありません。ただ単に、今までとは少し違う社会になっているので、今までとは少し違う活動が必要なのです。

そして、それが終活なのです。

 

 

 

愛している人に、愛していると伝えましょう

時間は60分。パワーポイントのスライドをめくりながら、セミナーは続きます。

1時間、終活について勉強した私たちはもう、終活初心者ではありません。ここから先、「終活中級者を目指すのなら」ということで、3点、お話しさせてください。

1
)財産の全貌を把握しよう
2)遺影を撮っておこう
3)遺言書は、必要

終活は、人との絆を再確認すること。あなたにとっての大切な人は誰ですか。それが家族であるとは限らないと思います。恋人なり、友人なり、ペットなり。愛している人に、愛していると伝えましょう。

本日はご清聴、誠にありがとうございました。


という感じでセミナーは終了です。セミナー終了後、数名の方と個別にお話しすることが出来ました。温かい励ましのお言葉、リビング・ウィルって何? という質問、夫にも書かせたいんだけど、このEDノートはどこで売っているの? (※5)等々。

セミナー会場にいらしている方は、全員がわたしより年配の方。わたしのような若輩者の話を聞いてくださって、本当に嬉しく思います。わたしが人生の先輩方に何かをご教示できるわけはないのですが、どうぞこの先も、お付き合いいただけたらと思います。それでは、また。

 

 

 

※1 「静岡新聞びぶれ」さま主催の終活イベント
正式なタイトルは「ワンダフルライフ2017 大人の準備! 終活を考えよう」。充実したセカンドライフと終活のヒントが詰まったイベント、とあります。会場は中区早馬町のクリエート浜松。他にも「脳いきいき講座」、「人生の終い方」といったセミナー、入棺体験や遺影撮影会(遺影はぜひ撮っておきましょう!)、掛川茶の先着プレゼントや福引、各企業の宣伝ブースもありました。天気のいい、とても気持ちのいい1日でした。また9月にも開催されるそうですので、ぜひチェックしてみてください。

※2 さまざまな種類のEDノート
本屋に行くとEDノートの専用コーナーがあるくらい盛況ですが、選ぶのがなかなか難しいのもまた事実。好きなものを購入していただいてもちろんいいのですが、他の書籍と違うのは「自分であれこれ書き込む」というところ。読んでで終わり、ではないのですよね。そうであれば使い勝手のいいもの、「重厚過ぎないもの」がベターかと思います。最初の一冊目ということであればなおのこと、「冊子が薄いもの」でよろしいかと思います。

※3 講師自己紹介
最近のセミナーでは必ず講師の自己紹介があります。若いときの新規事業失敗話とか、趣味はトライアスロンだとか、この間はタクラマカン砂漠をマラソンしてきたとか。無趣味なわたしにはそんなエピソードもなく、だいたいは娘の話をしています。彼女は最近は何故かクルマに興味を持ち出して、3,000万円のフェラーリを買えと言っています。いつもいつもこっそり話のネタにして父は反省、今後も末永く提供をよろしく・・・。

※4 WHO(世界保健機構)が1950年代に定めた
1950年代、日本人の平均寿命は65歳だったそうです。したがって「65歳 = 高齢者」は確かにその通り。当時の定年は55歳で、定年後10年で他界するのが平均値でした。それから約60年、平均寿命は男性が80歳、女性は87歳まで伸びました。現在の65歳はまだまだ元気ですよね。それを受けて「高齢者の定義を見直そう」という動きがあるのですが(日本老年学会)、個人的にはちょっと政治的な不穏な意図を感じます。何にせよ長寿なのは社会が安定している証拠、とてもいいことだと思います。

※5 このEDノートはどこで売ってるの?
夫にも渡したい、友達にも渡したい、とおっしゃっていただき、本当に嬉しかったです。いえいえ、まだ余剰がありますから、ぜひお持ち帰りください、と言ってお渡しさせていただきました。終活カウンセラー協会のものは「マイウェイ」という商品名で、巻末に税別1,000円と書いてあります。これをわたしたちは300円でおろして、げほげほっ。あ、このネタ、前にもやりましたよね(苦笑)。弊社のHP上で無料プレゼントしているものは、遺品整理士認定協会のものになりますが、こちらもよかったらぜひ。

 

 

 

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吉川徹(よしかわとおる) プロフィール
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1977年静岡県浜松市出身

遺品整理士(IS02984号)
終活カウンセラー上級インストラクター(15120603)
最終処分場管理責任者

【近況報告】
忙しさを言い訳にして、1か月間、当コラムの更新をフリーズしておりました。特にどこからもクレームは来なかったのですが(笑)、大いに反省。戦線に復帰して、きちんと月に2回の更新をして参りたいと思います。そして。「終活カウンセラー上級インストラクター」に無事、合格することが出来ました。