終活コラム

遺品整理士の終活コラム

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第30回 環境啓発セミナー、しました

本業的にはちょっとした閑散期になりました

繁忙期にかまけてすっかり更新が遅くなりました。株式会社三共の吉川徹でございます。浜松まつりも終わり、暑かったり肌寒かったり、なかなか安定しない季節ですが、みなさま体調はいかがでしょうか。

今日は先日させていただいたセミナー内容について、お話ししたいと思います。

今回は終活ではなく、廃棄物処理業に携わる立場から、環境啓発に関するお話をさせていただきました。今、わたしたちは大量消費社会の末期にいます(※1)。大量消費社会においては物を買うこと、物が増えることが幸せの証でした。

そして今、末期にいるわたしたちは、大量の不用品に囲まれています。豊かさとは物の量に正比例するものではありません。リデュース、リユースを心がけ、それでも残ってしまう物は適正に廃棄をしましょう。物がないこと、それが本当の贅沢かもしれません。そんなお話です。

 

 

 

リサイクルショップではなく、リユースショップが正解です

環境啓発というと何だか大上段にかまえた退屈な話になりそうですが(笑)、させていただいたのは環境にまつわるいろいろなお話です。

環境にまつわるクイズ(※2)をし(昔よく見かけた、「古新聞・古雑誌」を軽トラックで無料で回収していた業者は、実は違法行為である。○か×か)、環境最前線の話をし(空き家やごみ屋敷、特殊清掃やヤードについて)、本題に入ります。

みなさまも「3R(スリーアール)」という言葉は聞いたことがあると思います。リデュース、リユース、リサイクルで「3R」。これは現在の小学校中学年の教科書にも載っています。

リデュース(reduce)は「排出抑制」、簡単に言えば「ごみを出さないこと」を言います。環境に負荷をかけない最適な方法がこのリデュース。

法人でいうと、取扱説明書の電子化がこれに当たります。以前は例えばPCにしろ携帯電話にしろ、辞書みたいな分厚い説明書が梱包されていました。これをカットすることで、ごみは減るし企業側はコストも浮くし、お互いにハッピーになるという理屈です。

リユース(reuse)は「再使用」、こちらは「もったいないから誰かにあげる」といったところでしょうか。「お下がり」なんていうのもリユース(下の子が使う、親戚にあげる等)、中古品としてショップに売却するのもリユースです。リサイクルショップなんて言い方もしますが、あれは正確にはリユースショップ、ですね。

セミナーでは、リユースショップ(※3)のFCを12店舗経営している方の言葉も紹介させていただきました。曰く、「あなたにとっての不用品(ごみ)は、他人にとってはそうでないかもしれません。その判断を、わたしたちプロにさせてください」とのこと。ふむふむ、確かにそうかもしれません。

ちなみに最後のリサイクル(recycle:再資源化)は、個人ではなかなか取り組めません。リサイクルはセミナーでは割愛(※4)させていただきました。

 

 

 

総会や勉強会の「添え物」としていかがでしょう!

それでも残ってしまった物は適正に廃棄をしましょう。廃棄には必ずお金がかかります。物を買うときにお金がかかり、物を捨てるときにもお金がかかります。浜松市の場合、粗大ごみの捨て方は3種類あります。

みずから平和処分場へ運ぶ場合(腕力と車両が必要)、連絡ごみとして手数料を支払う場合(腕力が必要、車両は不必要)、そしてわたしたちのような廃棄物処理業者に頼む場合(腕力も車両も不必要、ただしお金はきっちりかかります)。

どれを選ぶか状況はそれぞれだと思いますので、業者を使う場合はどうぞ適正な業者をお探しください。最後に遺品整理の標準的な見積りのお話しし、1時間強のセミナーは終わり。その後、質疑応答があれば頂戴致します(※5)、になります。

こうして改めてセミナー内容をテキストにしてみると、やっぱり退屈そうに思えますが、大丈夫! どうかわたしの腕を信じてください(笑)。これでももと塾講師、多少は腕に覚えがあります。きちんと「笑いのあるセミナー」に仕上げて見せます。

今回は浜松市消費者団体連絡会さまからのご依頼でした。貴重な舞台をいただき、心より感謝致します。主催者さまのご要望に合わせて、環境啓発・遺品整理・終活に関するセミナーを実施することができますので、何かの勉強会にぜひご用命ください。事前の打ち合わせも含めて対応することが可能です。

と、すっかりわたしの宣伝になってしまいましたが(←確信犯)、みなさまの前でお話しできる日を楽しみにしております。自社主催のセミナーもございますので、その際は弊社サイトにてご案内させてください。それでは、また。

 

 

 

※1 わたしたちは大量消費社会の末期にいます
これはもちろんわたしの個人的な見解で、高度経済成長時に大量に生産・販売された家具が、耐用年数が過ぎ、ちょうど廃棄の適齢期になっているという意味です。例えば。大きくて重くて、そして他人に譲渡しにくくて、今どきの若い人は欲しがらない家具・・・、何だと思いますか? それは婚礼家具です。廃棄物処理会社として、大量の婚礼家具を廃棄してきました。

※2 環境にまつわるクイズ
さてこのクイズの答え、どちらだと思いますか。「古新聞・古雑誌・ぼろきれ・ダンボールなどございませんか?」なんて呼びかけながら、ティッシュペーパーと交換してくれた昭和の風景ですが、正解は「違法行為ではない」んです。この場合の古新聞等は有価物の扱いとなり(専ら物ですらない)、何ら法的な問題はありません。最近はすっかり見かけなくなり、かわりに「資源物回収コンテナ」ができるようになりました。構図は一緒ですね。

※3 リユースショップ
リサイクルという言葉が妙な市民権を得ていますが、「右から左への再利用」ですので、リユースショップが正解。古物商、なんて言い方でもいいと思います。「たくさん持って行ったのに、お昼ご飯代くらいにしかならなかった!」なんてこともあると思いますが、わたしたちのような廃棄物業者に頼めばお金を取られるのですから(笑)、例えゼロ円でも儲けものというものです。ちなみに彼らにとってもっともナーバスになるのは、「盗品と疑われる物」。怪しいと思ったときは、あれこれ理由をつけて引き取りを拒否するそうです。

※4 リサイクルはセミナーでは割愛
上記にもあるように、市民権を得過ぎた感のあるリサイクルという言葉。コストをかければどんなものもリサイクルが可能ですが、環境負荷を考えれば必ずしもそれが正解というわけではないのです。個人レベルで考えれば、リデュース・リユースで充分。ぜひ無理のない範囲で心がけてみてください。

※5
 質疑応答があれば頂戴致します
こういう環境セミナーでよくいただく質問のひとつは、「ごみの分別方法」。市は冊子を配って細かく説明していますが、やっぱり煩雑すぎるんでしょうね。それから写真の廃棄方法について。多くの方は個人情報が気になるんだと思います。あとは仏壇・神棚・人形に関するもの。例えばもし「おひなさま」を処分されるのであれば、メインのふたりだけを人形供養に出して、残りは残念ですが普通に廃棄物として処理してもいいと思います、なんて回答をしています。

 

 

 

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吉川徹(よしかわとおる) プロフィール
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1977年静岡県浜松市出身

遺品整理士(IS02984号)
終活カウンセラー上級インストラクター(15060194)
最終処分場管理責任者

【近況報告】
先日、ゴジラのアニメ映画をDVDで見ました。劇場公開当時、ネットの評判があまり良くなかったのでスルーしてしまったのですが、第2部公開にあたってレンタルしてみると、なかなかおもしろくて。これはそのまま劇場へ行こうという気分になりました。そしてその夜ゴジラの夢を見てうなされる、そんな41歳でございます…。先日、誕生日でした。